瓜亀仙人日記

久米仙人に憧れる私が瓜亀仙人と称し、見聞きしたことをご紹介いたします。

雑草メロンⅠ


カラスウリの写真をブログで見て、昔々“雑草メロン”を追っかけていたことを思い出した。今日は昔話をしよう。

昔、中尾佐助という遺伝育種の学者がいた。(その方は上山春平氏らと共に“照葉樹林文化”を提唱された人で著書には『栽培植物と農耕の起源』岩波新書がある。ヒマラヤ方面にもよく行かれた探検家でもあった。)

ある日、中尾先生が我が師匠に自分の小さい頃の記憶を話されたそうだ。

その話とは、『自分が育った島のみかん畑のみかんの木の下に生えていた植物は(自分が植物を専門に研究するようになり、記憶を頼りに植物形態学的に判断すると)小さな小さなメロンだったと思う。

しかし、今は探してもその島では発見することが出来ない。

どうして日本の離島に雑草型のメロンがあったのかも分からない。

でもどこかの島にはまだ残っているかもしれないので、君探してみないか?』という内容。

我が師匠は日本の離島を調査し、75島で168系統の雑草メロンを採集された。

アフリカ大陸原産の植物が中近東で栽培され,さらにそこからヨーロッパ方面(西)に行った“メロン”と中国方面(東)に来た“瓜”に分かれたらしい。

いつ頃、どこから、どのようにして日本に雑草メロンは来たのだろうか?

このロマンある話に惹かれて、私は師匠のお供としての雑草メロン探しの離島巡りの旅が始まった。

でも、カラスウリしか発見出来なかった・・・。

師匠に『どうしても見たい!』とお願いし、ある島のある畑まで案内して頂き雑草メロンを見ることが出来た。

その時やっと会えた雑草メロンは実験温室で栽培していたものと同じだったけど、感激の大きさは桁違いに大きかった。

あの旅も楽しかった・・・。

注意!決して雑草メロンを食べてはいけません大変な目に遭います!

[写真;一番小さいメロンが雑草メロン]